2021年07月24日

隠れインデックスファンド

 アクティブファンドとなっているものの、インデックスとの差がそれほど認められないファンドのことで、運用成績は芳しくないものが多いそうだ。アクテブファンドは信託報酬が高めなことからすると、こうしたファンドには気をつけるべきとなる。
 「隠れインデックスファンド」で検索すると、色々出てくる。

 さて、投信は長期分散で成長が期待できる。ところが、金融庁のしばらく前のレポートによると平均保有期間は2〜3年だというから、長期保有には程遠い。投資の成果が得られる遥か前に売買がされていて、その上、信託報酬などの保有コストに加えて売買手数料も負担しているということを考えると、預金の方がマシな実態があるのではないか、とも感じられる。まずは運用報告書等で運用状態や運用損益(トータルリターン)を確認するのが肝要な第一歩。
 また、投信を買う年代で最も多いのが60歳以降というので、おそらく退職金で購入している人が多数ではないかと想像される。それも投信は初めての方が多いのではなろうか。もしかしたら、投信と短期高金利の定期預金とセットに惹かれてのことも割りにあるかもしれない。
 投信の売買の多寡を年間で見ると、3、6、9、12月に多くなっているという。販売担当者の成績評価と連動している、と見る向きもある。売買手数料収入が大切な要素であれば、宜なるかな。
 金融機関の言われるがままに退職金で投信を購入した方は、相当に注意が必要だと思うが、どうであろう。
 海外では多く見られるという顧客資産の一定率が報酬ということになっていれば、資産の成長が報酬を増やすことになり、長期分散を履践するところだが、短期売買の繰り返しでは資産の成長が見込めないものの手数料収入は得られる。

 かつては推奨銘柄方式が盛んだったと聞いたことがある。これがどういうものか、聞いた時はびっくりしたが、今でも多少はその名残があるとも聞く。
 金融機関での保険販売も始まって久しいが、かんぽ騒動もあったし、かなり問題のある保険契約が他にも少なくないとも聞く。
 金銭教育や投資経験を早いうちから得ておくのが、身を守る要諦の一つである。


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Posted by 青山拓水 at 14:13│Comments(0)FP
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