2019年08月31日

麺吉

 8月もあと1日。するとあと4ヶ月で1年が終わる。2/3が過ぎた。なんとも早い。
 豊川駅前のワインバー「リゴロ (Rigolo)」(*1)で「麺吉」の評判を聞いたのはだいぶ前、つい先日昼過ぎに前を通りかかったので、寄ってみた。ワインバーといえば豊橋の「ヴィティス」も縁あって少し前に行ってきたが、こちらもなかなかのお店だ。
 さて、麺吉の評判は聞いていたが担々麺がことに、とは聞き漏らしていた。お得なランチセットがあるのに、担々麺を頼む人が多いのが気になっていたが、知ったのは店を出る頃で、次はこれをいただこうと、それと、隣の、確か中村といったか、海鮮料理の店も気になったが、次の機会。
 麺吉ではラーメンと焼飯(チャーハンとは書いてなかったように思う、焼飯というのは懐かしい)をいただいた。ラーメンも焼飯もごく普通の家庭の味、よりははるかに美味しい。年配の大将、昔豊橋東高近くの、東天楼といったか、年配夫婦のやっている中華があって、値段も手頃で何度かいったが、それとよく似た感じの、年季の入った腕前に信のおける店だ。
 古いといえば、豊橋広小路では昔のままというと、山田かん、十一屋くらいだろうか。名古屋に通っていた頃は、朝6時台に十一屋の前を自転車で通っていた。夏になるとランニングにステテコの親父さんが店先を掃いていた。これで真夏が来たのを感じた。秋になると広小路の突き当たりまで来ると銀杏の匂いがした。これが秋の印だった。11月は酉の市が開かれる。普段は人気のない西光寺界隈がこの日は別世界になった。
 山田かんというと、あそこには毎日2回行ったとかいう人とか、もっと年配の人は、広小路の大繁盛ぶりを語っていた。往時が偲ばれる。最近はホコ天が時々あって、豊橋に住んでいる頃は何度か行った。
 豊橋に比べると豊川は問題にならないくらいの小ささで、駅前のお店はいくつかあるが徒歩で15分もあれば1周できるほどだろうか。先日駅前の店61店舗(*2 こんなにあるとは、しかし去年参加の玉川が今年出てないのが残念)が参加して「本町ナイト」というがあった。700円5枚綴りのチケット(当日は4000円)を持って店を回遊する。去年は家族3人で1枚でいったものだからたちまちなくなって当日券を買うことになったので、今年は総勢2名、2枚買って5軒を目指した。同伴者が飲酒しないので一人で二人分5軒(へい吉、いろは、ゆうぞう、チンクエ、むすび茶屋)無事回ったのだが、そして満足度は極めて高かったのだが、3時間弱で10杯は、過ぎたるは及ばざるのとおり、だが、良い思い出だけ取っておこう。
 話は変わるが、健保からあなたの使っている薬をジェネリックにするとこれだけ節約できると通知が来て、医師に見せたら薬を変えてくれて、600円ほど安くなった。ということは1400円ほど健保財政が改善されたのだろうか。医師の話では、やはり高齢者医療の負担が大変なのだとか。それと、医薬分業も厚労省の思惑通りになっていないとか。行政で私業をコントロールするのは難しいようだが、いずれ後期高齢者の仲間入りをする(命があれば)ので、複雑な思いがする。

*1 https://www.tonichi.net/news/index.php?id=42990https://plaza.rakuten.co.jp/michikusasa/diary/201511120000/
*2 https://www.tonichi.net/news/index.php?id=76648  


Posted by 青山拓水 at 00:00Comments(0)ひねもす

2019年08月12日

億男

 番組欄を見ていたらWOWOWで「億男」をやると出ていた。1月頃だったか映画館でやっていたのだが、内容は知らず、妙な名前の映画だ、と見ずじまい。その後、宝くじに当たった男の苦悩を描いた映画と知って、仕事柄見ればよかったと思ったが上映はとうに終了。あの時のいささか残念な気持ちが復活し、WOWOWは契約していないし、久しぶりにTSUTAYAに出向いた。
 お金は貯めるより使い方が難しい、使うなら心が温まる(こちらの方言では、ぬくとくなる)使い方がよろしい、という映画の結論、どこかお酒と共通するところがある。お酒に飲まれる=お金に使われる、お酒を楽しむ=上手に使って人生楽しく、というような。
 家計の見直しや保険の見直し、こういう相談が多いのも、お金の使い方に不安があったり、難しかったりするから。お酒の楽しみ方は十人十色。お金の使い方も百人百様。しっかり聴いて共により良い策を求める姿勢が大切。
 宝くじ当選者は不幸な末路をたどる場合が多い、と、何かで読んだことがある。ある雑誌で宝くじ7億円が当たった人から相談を受けたFPの記事を読んだ。誰にも話せず不眠にもなっていたが、相談した後何千万円かを福祉に寄付したら、よく眠れるようになった、残りはアドバイスに従って、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用割合(*1)を参考に何年パーセントかの利回りを目指すことにした、こんな内容だった。
 衣食足りて礼節を知る、身の丈にあった小金はやはり必要だ。人生に大切なもの、それは勇気と想像力、そして少しばかりのお金(*2、ライムライトの名台詞)。
 心がお金を見下ろすようでないと大金は危険、心の健康が蝕まれる、ということであろう。映画の最後は愛娘に自転車をプレゼントするシーン。幸福への第一歩だ。

*1 https://www.gpif.go.jp/operation/the-latest-results.html
*2 http://english-talk-with.me/chaplin-quotes/#Life_can_be_wonderful_if_youre_not_afraid_of_it_All_it_takes_is_courage_imagination_and_a_little_dough  


Posted by 青山拓水 at 13:24Comments(0)FP

2019年08月11日

白穂乃香

 名鉄豊川稲荷駅を降りて左前方に進むと、へい吉(https://tabelog.com/aichi/A2306/A230602/23065638/)という店がある。「天ぷらさかな へい吉」が正式名称のようだが、確か一昨年の秋に開店の、立ち呑みの店である。一度天丼を食べたことがある。バスツアーの帰りだった。まだ開業して間も無い頃だったせいか、店は空いていた。
 この店は新城の旭屋(http://aichi.j47.jp/asahiya/)の出店と聞いていて、聞くと確かにそうだった。旭屋は新城で最も美味しいと、松葉公園近くのSという店の大将からそんな話を聞いたことがあった。無論新城には他にも美味しい店はいろいろある。が、確かに旭屋のランチどきはいつも満車になっている。
 この間名古屋からの帰りにふと店を見ると、天丼と並んで海鮮丼800円というのが目についた。ちょうど奥歯の詰め物が経年劣化かなんか知らないが欠けてしまって治療中で、治ったら海鮮丼を食べよう、とその時不意に思いついた。昨日ようやく治療が終わり、店は5時からなので、その頃いそいそと出かけた。まだ明るいし、まだまだ暑い。
 この店は入り口すぐのところが食べる専門のコーナー、暖簾をくぐると立ち呑みコーナーと分かれている。まずは食事コーナーで海鮮丼を頼んだ。ここからは厨房が見通せる。待っていると、次々に客が暖簾をくぐって入って行く。繁盛している。調理一人、接客一人、客が多くてかなり忙しそうだったが、案外早く丼が運ばれてきた。。
 食べているうちに、暖簾の向こうはだいぶ混んできた様子。まだいくらか余力が残っていたので(元々一杯はやるつもりでいたのだが)、暖簾をくぐり、まだ空いているスペースがあったので、流通量が少ないという「白穂乃香」(https://www.sapporobeer.jp/shirohonoka/about.html)と、「ソラチ1984」(https://www.sapporobeer.jp/innovativebrewer/SORACHI1984/)を頼んだ。白穂乃香は色はヒューガルテンのようなホワイトビールを思わせ、ソフトな味わい。ソラチを次に飲むと苦味が強く感じられる。つまみに頼んだ塩ピーマンは、ピーマンの塩漬けを細かく刻んだもので、緑鮮やか、ピーマンの苦味がビールを誘う。
 店を出てもまだまだ青空、滞在時間約40分ほど。これくらいで切り上げるのが身の丈にあった飲み方のようだ。  


Posted by 青山拓水 at 12:07Comments(0)ひねもす

2019年08月04日

休業と標準報酬月額

 健康保険は法人で常時従業員のいる事業所と、個人の事業所なら常時5人以上の事業所が適用事業所(農林水産業やサービス業などで一部例外あり)となる。ただし、個人事業主は被保険者とならないとされている。
 なお、パートタイマー(短時間就労者という用語が用いられている)の場合、1週間の所定労働時間及び1月の所定労働日数が一般社員(いわゆる正社員)の3/4以上ないと被保険者とならない。ただし、3/4未満でも、パートタイマーを除いた被保険者の数が501人以上の事業所で、1週間の所定労働時間が20時間以上、報酬月額88,000円以上などの要件を満たすと、被保険者(用語としては短時間就労者と区別して、短時間労働者とされる)となるという改正が近年行われている。
 そこで、88,000円×12=約106万円となり、106万円の壁とか、健保の被扶養者となる収入要件が年130万円未満(ただし60歳以上等は180万円未満)なので、130万円の壁とかいう言葉がよく聞かれ、被扶養者のままがいいのか被保険者となった方がいいのか、健保の被保険者となれば厚生年金の被保険者ともなるので、給料手取りは減るものの、社会保険料控除も増え年末調整も違ってきたりして、また将来は厚生年金が受給できることから、果たしてどちらが得なのか、時折話に花が咲くことになる。が、ここではその種の話は割愛する。
 なお、試用期間中も被保険者となるとされている。
 さて、このように健保には収入審査が色々とある。給与所得者が対象なので、基本は給料月額(用語としては報酬月額)で審査される。
 報酬にはもらった全額が入るというのが原則だが、健保の傷病手当金、年金などは報酬とならないなど、例外もある。なお、休業手当・休職手当は報酬に含まれる。。
 被扶養者の年収要件は130万円未満(又は180万円未満)となっているが、この年収要件には雇用保険の基本手当も含まれるので注意したい。
 雇用保険の場合、「労働者が長期欠勤している場合であっても、雇用関係が存続する限り賃金の支払を受けていると否とを問わず被保険者となる。」(雇用保険に関する業務取扱要領(令和元年6月1日以降)24頁 https://www.mhlw.go.jp/content/000477883.pdf)とされるが、健保の場合は「雇用契約は存続していても事実上の使用関係がないものについては、被保険者の資格を喪失させる」(昭25.4.14保発20号)という古い通達がある。これらからすると、実質的な使用関係を吟味して判断されているものと解される。
 ところで、傷病で欠勤が続き、無給となり、健保から傷病手当金を受けている場合、保険料算定の元になる標準報酬月額を変える手続きを取らなければ、社会保険料は従前の額を支払わなければならない。しかし、無給だからといって標準報酬月額の改定を行うと、「・・・改定を行えば、傷病手当金などの保険給付算出の場合、被保険者に不利な状態を強いてしまう・・・」(2019年度版社会保険実務の手引き((株)サンライフ企画)35ページ)ということもあり、実務経験があまりないので迂闊なことは言えないが、このような場合は、被保険者の資格喪失はもとより、改定は行わないのが通常ではないかと推察している。  


Posted by 青山拓水 at 18:35Comments(0)健康保険