2018年10月05日

台風

 訳あって台風がやってくる9月30日に清里に一泊することになった。夜になって風雨が強くなってきたものの、用事で外出した。外は真っ暗、横殴りの雨に風の音、霧も深く視界不良、緊張この上なく、やっとの思いでホテルに戻り一息、暴風雨の露天も一興と入浴。木の黒い影がざわざわゴーゴー、落ち着かなかった。
 翌朝は快晴、富士山がくっきり、だが、部屋の前の白樺が一本倒れていた。八ヶ岳が大きい。清里テラスのリフトは動かず、ポール・ラッシュ記念館へ。コーヒーサービスがあり、テラス席へ。秋風に吹かれ、上々のコーヒータイムとなった。聖アンデレ教会は祭壇が石造り、畳と障子と瓦屋根。畳敷きの教会は他でも見た記憶があるが思い出せない。石といえば、軽井沢には石の教会があった。
 帰宅してコナラの葉が茶色になっていて、丈夫な木なのに、とびっくり。翌日見ると、南側が変色、北側は変化なし。南風がきつかったのだろう。他では、朝顔とキュウリが見る影もなく、壊滅というより消滅状態。ナスも損害多し。どうなすったと聞くわけにもいかず、これ以上実をつけていてもと諦めて、めぼしい実を全部とった。三本植えて今年はたくさん取れたが、最後にバケツいっぱいほど。当分はナスづくしになる。里芋も被害。今回の台風は塩害甚だし。ピーマンは傾いているが塩害はなさそうだ。コナラの近くの金木犀は、地植えにして約2年、台風にも傾かず、花も咲き出した。だが、金木犀は変化が出てくるのに時間がかかる。変化が出てからでは遅い。安心はできない。沈丁花も無事だったが、これは突然枯れることがあるそうで、台風が来なくても心配な木である。
 暑さのせいかどうか分からないが、水仙がもう出てきていて、まだまだ収穫できそうなナスの鉢が邪魔になっていたのだが、予定外の時期に片付けることになって、ナスには可愛そうだが、水仙には良かった。近所から貰った綿の種が発芽率8割ほどで育ち、綿の実が取れ始めて、こんなに沢山どうしたらいいのか分からないのだが、塩害の影響はなさそうで、まだ花を咲かせている。
 この日は新城から田口まで移動、その途中、どうもこの信号は点いてないかな、と思ったら間もなく、空き地に給水車が停まっていて、若いお母さんと幼子が佇み、水をもらっているのを見て、この付近はまだ停電しているんだ、と思って、次のT字路は信号が点いていて一安心。ところがその先から信号機が点いてなく、トンネルも真っ暗、田口に入るまでずっと停電していた。途中のコンビニも駐車場に車が止まっていて開いてはいるのだろうがコンビニ特有の煌々とした照明は点いてなさそうで、多分要冷蔵のおにぎりやサンドイッチはないかも、と立ち寄らずじまい。レジはどうしているのだろう。信号が点いていない交差点は緊張する。交通量は少ないがそれだけにいつもはスピード超過の車が大半。交通整理のお巡りさんもおらず、これでいいのか、と思ったが、こういう場合は自立自存、自助共助、というものだろうか。
 先日の台風(それにしても今年はよく来る)では倒木による通行止めに出くわしたので、今回は電話で聞いて、道路は通れる、ということだったのだが、停電で信号が点いていない、トンネルも真っ暗ですよ、とは言ってくれなかった。道路は県、信号は警察、と分かれていることは分かるのだが、ともかく無事戻って豊橋まで行くことができた。
 1号線電車通りの街路樹に茶色いのが何本も見え、どうやらケヤキ。同じ歩道上でも楠は変化なし。イチョウ並木に入ると、軒並み退色している。
 その翌日も晴れ、10月に入って三日続きの秋晴れとなった。尾西線は途中イチョウ畑の中を通る。銀杏が先週たわわに実っていたのを見て、どうだったか気になっていたが、読書と居眠りで見過ごしてしまった。名古屋城周辺に出ると、樹種が多いが緑の中に茶色っぽいのがあって、見るとやはりケヤキだった。
 今日は豊川IC近くで南側が退色、北側はまだ黄緑のイチョウの木を何本も見た。この辺りは南からの塩風が長時間吹いていたのだろう。大きな木なので、被害の大きさがよく分かる。近くのお寺では木が3本倒れ、塩害でサツキの葉がポロポロ落ちていると聞いた。そういえば我が家のコデマリも葉を落としている。ふと見ると、クレマチスも萎れていた。ジューンベリーも退色してやられた様子。
 これで25号が来れば大変なところだったが、外れたのがせめてもの気休めだ。
 豊川の日本車輌正門前のケヤキ、旧海軍工廠の時期に植えられ大木になっているが、プリオの窓から見ると、上から下まで茶色になっていた。
 正門前からの道路は豊橋駅前まで続く。駅と工廠を結ぶために建設されたもので、前身は軍用道である。そういえば、豊橋鉄道渥美線も伊良湖の軍施設まで延伸する予定で用地買収は終わっていたと聞いた。いま終点の三河田原駅から先の黒河までできていたのだが、この区間の線路は供出されてしまった。
 台風被害の庭に出て、初めてなった次郎柿が虫と鳥に食われているのに気が付いて消毒と袋がけに一汗、綿が終わるのに合わせて大根とカブを増やそうか、とあれこれ考え、わずか8畳ほどの庭だが、農園の作業は続く。  


Posted by 青山拓水 at 23:56Comments(0)ひねもす