2023年06月11日

ツクイ事件

 クラウドサービス会社のサーバーがウィルスにやられて障害発生とのこと。バックアップがないとデータ消失ということもあるので、自衛は必要。世の中ネットなしでは成り立たない。
  先日、映画「怪物」をみたが、こうした必要で目に見えないものの危険性がテーマかと思ったが、当たらずとも遠からずだったか。

 映画の感想・・・
 虚言讒言、虚実ないまぜのイエロー・ジャーナリズム、関係者多数で首謀者不明、ついに社会から放逐。これが学校を舞台に進行していく。どうにも止まらない、という感じだ。
 子供というのは怖い。ことに集団になると尚更。大人社会でも同様かもしれないが。
 社会に潜んでいる危険性、これがいつ顕在化するか、暴れるか。
 労災では精神の障害が最多、労働相談ではいじめ嫌がらせが断トツ、こんなことが浮かんだが、先日の水害同様、いつ災難が降りかかるか分からない。
 映画館の中だけの出来事なら良いのだが。考え始めると、あれもこれもと、思慮散開。
 この頃ある程度の価格のワインは味わいに多様性があることに気がついた。単純ではない。良い映画というのもそうかもしれない。

 さて、映画鑑賞の少し前、ツクイ事件(福岡地裁小倉支部 平28.4.19判決)というのを知った。
 ネットで検索すると、色々と出てくる(*1〜*3)。

 労働者側勝訴と言っても、35万円の損害賠償ではあんまり、という感想を持ったが、やはり双方不服で控訴、その後控訴審(高裁)で和解したとのことである。
 参照したサイトには、従前から原告の業務態度には問題があったとの記述があり、マタハラ指針(事業主が職場における妊娠、出産等に関する言動に起因する問題に関して雇用管理上講ずべき措置等についての指針(平成 28 年厚生労働省告示第 312 号)*4)の4(4)(ⅱ)には、「妊娠等した労働者の側においても、制度等の利用ができるという知識を持つことや、周囲と円滑なコミュニケーションを図りながら自身の体調等に応じて適切に業務を遂行していくという意識を持つこと」というくだりがあるが、それにしても、*3を読むと、相当にひどい。

 映画を見て、言葉で人の人生は運ばれていくのか、と思われた。そして、複数の関与者の言葉、思いが一方向に働くと、とんでもない方向に向かってしまう。そういう現象を「怪物」と名付けたのだろうか。
 映画ではそれに流されてしまって、その怖さが伝わってきたが、しかし、本件では、これに敢然と立ち向かい、相当の労苦があったと思われるが、和解に至っている。

 パワハラ、モラハラ、マタハラなど、様々なハラスメントに遭っている人には、我慢か、泣き寝入りか、どう立ち向かうか、思うところは様々にあるところだろうが、本件は参考になる事例の一つである。

参照したサイト
*1 https://www.tenma-lo.jp/.../labor-other/labor-other01/1736
*2 https://www.law-pro.jp/pdf/news20161215.pdf
*3 https://news.yahoo.co.jp/.../osakabesayaka/20171214-00079194
*4 https://www.mhlw.go.jp/content/11900000/000605635.pdf  


Posted by 青山拓水 at 18:36Comments(0)労働基準