2024年08月12日

今は昔、国年未納騒動

 昔と言っても、2003年というから、20年ほど前のこと。
 当時の社保庁が国年の未納率が62.8%と審議会に報告した。
 ただし、未納の人はその分受給できないので収支にはさほど影響はない。
 しかし、この頃「年金崩壊」が一人歩きしていた。未納者への調査ではその半数以上が生保加入者という数字も出た。そこで社保庁は当時の人気女優江角マキコを起用してキャンペーンを展開した。6億2千万円かかったそうだ。
 ところが江角自身の未納が週刊誌にすっぱ抜かれた。
 ここから週刊誌によって国会議員が次々にあげられた。
 麻生太郎、石破茂、中川昭一、菅直人はっこれを未納3兄弟といった。その菅直人にも未納が発覚。他に小沢昭一、福田康夫、当時の首相小泉純一郎など。
 名の出た人は辞職に追い込まれたりしたが、小泉首相はうまく乗り切った。
 週刊誌による報道合戦。契約記者の腕がなる。当時は現代とポストだったようだが、今は文春砲か。
 ところで、年金崩壊の話は決着などついていない。南海トラフも怖いが、こっちも同様ではないか。  


Posted by 青山拓水 at 18:43Comments(0)年金

2024年08月10日

36協定 休日の「始業及び終業の時刻」



 協定届の休日労働に関する「始業及び終業の時刻」欄に、具体的な時刻だけでなく労働時間数を記載することが可能になった、通達が出ている、と、ある弁護士のセミナーで聞いた。
 そこで、Chat GPTとClaude3(いずれも無料版)で調べてみた。
 すると、
 根拠となる通達は、厚生労働省労働基準局長通達「時間外労働・休日労働に関する協定届の様式の取扱いについて」(令和2年3月31日付け基発0331第14号)であること、
 それによると、
 休日労働の欄の「始業及び終業の時刻」について、以下のいずれかの記載が可能である
1. 具体的な始業及び終業時刻
2. 労働時間数
3. 始業時刻から連続する時間数
 記載例として、
 (1)具体的な時刻の例:「8:30~17:30」
 (2)労働時間数の例:「8時間」
 (3)始業時刻からの連続時間の例:「始業から8時間」
と示された。
 例えば、休日の午後3時に出てきて6時まで仕事をすると、(1)の記載では違反になる。(2)や(3)なら問題ない。
 なお、注意点として、
 (1)この変更は休日労働に関する記載のみに適用
 (2)時間外労働に関する記載については、従来通り具体的な始業及び終業時刻の記載が必要
(3)労働時間数で記載する場合も、実際の運用では具体的な始業及び終業時刻を管理する必要がある
 ということである。
 また、セミナーでは、この通達を熟知していない職員の前でドヤ顔で対応するのはよろしくない、下手に出る方が良い、例えば、こういう通達があると社労士から聞きましたが・・・、とした方が後々よろしい、と付け加えられた。実務では重要と思われる。
 なお、この通達自体を検索したが、ヒットしなかった。現時点では、一抹の不安はある。しかし、セミナーで言われたように、窓口で教えをこう姿勢で提出するようにすれば、うまくいくのではなかろうか。
 さて、昨日のお昼はざるきしとお稲荷さん。他のテーブルでも、ざるを頼む人が何人かいた。まだまだ暑い。  


Posted by 青山拓水 at 12:57Comments(0)労働基準

2024年07月15日

「訪問介護で、自宅から移動中の時間の賃金や労災はどうなりますか。」

「訪問介護で、自宅から移動中の時間の賃金や労災はどうなりますか。」と、Chat GPTとClaude3(いずれも無料版)に聞いてみた。
 今回はClaude3のほうが、事業所の対応について「移動時間の取り扱いについて、就業規則や労働契約で明確に定めることが重要です。」「労働時間管理を適切に行い、移動時間を含めた実際の労働時間を正確に把握する必要があります。」などともあり、総じて厚労省のパンフレット(*1)に近かった。
 ともあれ、両方試してみると、参考になる。私などは、いきなりこう聞かれても狼狽えるかもしれないので。

*1 https://www.mhlw.go.jp/.../gyousei/kantoku/dl/041115-1a.pdf  


Posted by 青山拓水 at 17:40Comments(0)労働基準

2024年07月15日

ポンジ・スキーム

 時折目にする投資詐欺、用心して少額投資、すると初めのうちは約束通りの配当、それで額が増えていくと突然ドロンされる、というもの。
 これはポンジ・スキームというのだそうだ。
 検索すると、チャールズ・ポンジという、この語のもとになった詐欺師の記事が出てきた(*1)。
 大きな看板を掲げている大手証券会社でも事件は起きているようだ。フィンマック(証券・金融商品あっせん相談センター )のサイトでは、例えば2024年1月~3月の集計で56件の事例が掲載されている(*2)。
 ここの機関紙FINMACの33号の終わりの方で、相談員の記事で、仕組債について、「・・・相談の多くは、説明が理解出来なかったことと、損失の大きさに愕然としている相談者が大半・・・」のあたりに目が留まった。投資は自己責任、とはいえ、こうした裁判外紛争解決手続が運営されていることは知っておきたい。

*1 https://ja.wikipedia.org/.../%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC...
*2 https://www.finmac.or.jp/tokei-siryo/index_03/  


Posted by 青山拓水 at 17:12Comments(0)FP

2024年06月21日

加給を老基で補う 2

 さて、老基受給を6年我慢すると加給の支給消滅を補える、と計算したが、その代償は、6年間の老基受給額4,896,000円(816,000✖️6)の消滅である。これを増えた老基411,264円(816,000✖️0.7/100✖️6(年)✖️12(か月))で割ると、11.9・・・となる。つまり、回収に12年ほどかかる、ということである。これ以上の期間受給しないと、言い換えると長生きしないと、損害発生、ということになる。
 また、消滅する6年間の老基受給額4,896,000円を元手、得られる年間の老基増加額411,264円を果実とすると、利回りは8.4%となる。繰り下げ増加率が月0.7%なので、当然こうなるのだが、改めて、高利回りを感じる。
 ただし、元手の4,896,000円はなくなったままである。一方、この利回りは終身である。
 長生きするほど利得が大きくなるのが終身年金の長所である。公的年金を軽んじてはいけない。種々問題点は指摘されてはいるものの、なんだかんだ言っても現状では最もあてにし得る制度ではなかろうか。長寿時代の経済を支える基盤たりうるものとして、上手に活用したいものである。  


Posted by 青山拓水 at 21:22Comments(0)FP

2024年06月16日

「不健康な飲酒 女性蝕む」



 日経第一面に大きな記事。
 「蝕む」をどう読むか一瞬止まったが、「むしばむ」である。ところが、記事の中で「蝕(むしば)む」と読み仮名がついていた。これは不自然、違和感を覚えた。見出しはそのまま、本文は読み仮名つき、どうしたことか。
 ちょっと調べると、当用漢字、常用漢字制度によるものだろうと見当がついた。昔、それも相当昔、当用漢字亡国論のようなものを読んだような記憶があるが、「https://globe.asahi.com/article/12738692」は参考になった。
 ともあれ、この頃お酒を美味しく感じなくなってきた。一体どうしたことか。肉系は苦手、お酒も口と仲良くない、いつの間にか枯淡色が出てきたか。この先どうなるか、我ながらしばらく様子を見ることにした。  


Posted by 青山拓水 at 17:38Comments(0)ひねもす

2024年06月16日

加給を老基で補う

 今年度の老齢基礎年金(以下、「老基」)の満額は816,000円だそうだ。(*1)
 さて、老齢厚生年金(以下、「老厚」)の配偶者加給年金(*2)が終わる場合はどうすべきか。今年度で計算すると、毎月約34,000円の減収となる。年間では408.100円、厚生労働省の「年金額の例」(*3)で計算すると減収幅は15%弱となった。かなり大きい。
 これを老基の繰り下げで補おうとすると、約72ヶ月、つまり6年かかる(*4)。ということは、72歳に到達する頃まで老基の受給を我慢する必要がある。
 現在は60歳定年から65歳定年に移行しているが、65歳になっても老基は受給せずに6年間は頑張らないと、こういう目論みは達成できない。
 一方、株式配当などの投資による副収入があれば、それを補うこともできる。副収入は不労所得が良い。働く場所を何箇所も持つのは老体には非現実的である。投資の果実を大きく育てるには時間がかかる。定年を見据えて、そういう年になるだいぶ前からコツコツと準備するのが堅実着実である。なかなかそれができなかった。後悔先に立たず、とならぬようにしたいものだ。
 ただし、著名人を騙った投資詐欺も横行している。投資は長期+分散(+積立)に加えて、安全+慎重を旨とすべしである。
 なお、 老厚は配偶者加給年金が受給できるなら繰り下げしないほうが良さそうだ。受給期間にもよるが、年間40万円もの額を失うのは、大きいではないか。

注)
*1https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/roureinenkin/jukyu-yoken/20150401-02.html
*2 https://www.nenkin.go.jp/.../kakyu-hurikae/20150401.html
*3 https://www.mhlw.go.jp/content/12502000/001040881.pdf
*4 https://www.nenkin.go.jp/.../kuriage.../20140421-02.html(408100/(816000*0.7/100)=71.446・・・、50/0.7で計算しても良い。)  


Posted by 青山拓水 at 11:55Comments(0)FP

2024年06月13日

昔の夏

 月曜から暑い。冷麦、冷やしうどん(ころうどんというが、ころむぎとかころそばとは言わない、と思うが。冷麦を単にむぎという店もある)もあるが、やはりざるそば。冷やし中華(これは冷中と略すことがあるが、通じない店もある。)も出てきた。
 月、火と続けてざる。水は北設に向かった。新城までは日差し激射、設楽で車外に出ると、日差しに柔らかさを感じる。これは昔の夏。以前は鳳来町あたりで昔の夏を感じたが、今は北設まで行かないと子供の頃の夏には会えない。
 何年も前、名倉小学だったか中学で夏に東三河の食彩フェアとかいうのがあって、テントにキッチンカーと賑やか、校舎の中に入ったら涼しかった。木造校舎は懐かしい。
 あの頃は、木陰に入れば涼しいし、家の中でも北側は多少はひんやりした。節穴の空いた床板からは縁の下から涼しい風が上がってきて、なんか妙な感じだった。
 徒然草に、家は夏を旨とすべし、とかいう一節があるが、そうはいっても冬は寒いではないか、と思っていたのだが、徒然草の番組である学者が、夏涼しい家は冬暖かい、と言っていた。本当か。冬の南側は温室以上に暖か、しかし北側は冷蔵庫のように寒かった。
 北設から豊橋に至って昼時となり、いつもの店の日替わりが今日は天丼だったので、そこで一服。ここは天丼の日は少ない。大概はとんかつか唐揚げなどでパス。
 この頃どうも肉系が苦手になってきた。医者に話すと、それでは必須アミノ酸がとれないよ、と言われたが、アミノ酸というのはテレビコマーシャルだけのことで無縁と思っていた。どういうものか調べたら植物からもとれると書いてある。とはいえ、動物系からの方が効率がいいのだろうか。ベジタリアンはどうなるのだろう。
 月曜、豊田の兼市のざる単品、火曜5階食堂のざる定食、水曜よしばの天丼、今日はコメダのあんかけ。こういう食生活、明日はどうなる。







  


Posted by 青山拓水 at 18:48Comments(0)ひねもす

2024年06月02日

味噌煮込み



 月末で駅前ATMで通帳記入、すると、固定資産税、自動車税、軽自動車税の三つが引き落としになっていた。あらかじめわかっていることであるし、年税額を12で割って毎月入れているので、どうということはないはずなのだが、やはりこたえる。
 固定費はこの他、光熱費、通信費、保険料など、結構多い。これらを全て12等分して引き落とし口座に入れておくようになって何年経つだろうか。計画的といえるが、これをきちんとやると残りが大分少なくなる。これしか使えないのか、というのが毎月のことである。
 ことに年金が主たる収入になってくると、一層である。公的年金を主エンジンとすると、退職金、DC・DB年金、持株会、財形、iDeCo、NISA、時には受贈、受相続など、補助エンジンたりうるものは多彩だ。多くは増やすのに時間が必要。若いうちからコツコツと始めないと手遅れになる。
 がさっと減った通帳残高を見てこんなことが駆け巡った。
 さて、今日の昼はおにぎりでも買って帰ろうか、と思った。最近、ソラタス(https://www.soratas.net/)でもおにぎりの販売を始めた。ミニストップでなくここでも良いか、と先を見ると、玉川うどんがすぐそこ。今日は味噌煮込みが600円。引き落としに肩が落ちたのはたちまち忘れて、おにぎりもパスして、お稲荷さん2個200円も足し、800円の昼食となった。  


Posted by 青山拓水 at 18:05Comments(0)FPひねもす

2024年05月26日

日曜雑感・・・「栄枯盛衰」



 新聞で、以前売った株が売値の倍になっている記事を見た。驚いた。

 売ったのは、それまで配当があったりなかったりの株。もともと配当重視の姿勢で、疑問に思いつつも、売却はほとんどしない方針であり、株価も見る習慣はなく、結果、ほっておく状態が続いていた。

 あるとき、何の気なしに株価を見る気になって、ヤフーファイナンスで見ると、なんとものすごく上がっていた。いつもの価格の4倍ほど。特に業績がよくなっているわけでもなく、相変わらず配当があったりなかったり、それでもブランド品の会社で、株主優待で2割引で買えることもあって、持ち続けていたが、ちゃんとした理由もなくこんなに値が上がるのはあまりに不自然で、こういう世界は好みでなく、手放すことにした。だいぶ利益が出たが、NISAでなかったので、2割以上税金を引かれ、一部を自宅の車の出入り口整備費に充当し、残りで他の株式を購入した。

 まずまず良かったと思っていたのだが、だいぶ時間も経ち忘れかけていた。それが新聞ではさらに売った時の倍、元値の8倍ほどになっている。今売ればすごい利益だ。今は配当もまずまず出している。だが、配当利回りを見ると、1%以下。株価が高いので、こんな数字になる。新聞によると、株価上昇は商品の良さにある、ということだが、世界的イベントが事業に関連しており、それもあるのではないか。だとすればこの価格は長続きしないことになるのだが。

 この記事には、コツコツと製品改良に努めて株価が2倍以上になっている会社も載っていた。私はこういう会社が好みである。株価が2倍と言っても3千円未満で、配当利回りは3%台後半。買いやすい価格だし利回りも良さそうだ。

 株価が8倍になった会社も、2倍になった会社も、企業努力の程度に差異はないと思う。どちらも頑張っている。問題は業績とかけ離れて異常に株価が上がってしまうことが時たまあること。こういう場合は売り時かと思う。しかし、何年も経つとさらに上がっている、ということもあるのだ。

 買った株式はほとんど手放さないのが自分のならいだが、業績低迷が続いていてついに売った株式で、その後会社がバラバラになったところもあれば、業績回復で配当増額中のところもある。

 ちょっと振り返っただけだが、市場は栄枯盛衰、を改めて感じた。とはいえ、顧みれば自分の人生も栄枯盛衰の波に洗われているのではあるまいか。

 さて、先日イオンモール豊川の「築地食堂源ちゃん」で「真鯛の胡麻だれ丼」が目についたので注文してみた。まずまずの印象。帰りにヤナカコーヒーでヤナカブレンドを頼んだら、焙煎に30分ほどかかるということだったが、昨日焙煎したものなら50円引であるという。 焙煎翌日からが飲み頃と聞いているので、それにした。相変わらず人気が集まっている様子。  


Posted by 青山拓水 at 18:51Comments(0)FPひねもす