2024年03月11日

落下の解剖学





 夫婦の葛藤を家屋内外の明暗像(これがなかなかいい)、法廷劇を交え描写。描こうとしているものは小津映画と似通っているのではと思うが、描き方はかなり違う。静の日本料理と動のフランス料理の違いか。裏表のない犬も主役級。内実を知っていく子供の心情吐露は、いわば画竜点睛。

 はじめは退屈を覚えた。 それが後から色々な感想が湧いてくる。見応えのあるものは、時にこういうことがあるようだ。

 さて、庭では小松菜の花が咲き始めた。とはいえ、今日たまたま名鉄電車からは庄内川の向こうに雪の恵那山。いよいよ晩冬である。  


Posted by 青山拓水 at 21:54Comments(0)ひねもす