2024年01月19日
PERFECT DAYS 2
神社で撮った写真を見てダメだったものを破棄する場面があった。これを定期的にやっている。
丸山薫の「未来へ」を思う。「・・・昨日の悔ひの一つ一つを撃ち落として・・・」というあたり。
トイレの清掃という清掃業、それは清掃という行のようだ。平山の部屋は簡素だし、生活そのものもそう見えてくる。整理整頓清掃清潔をトイレに現す。
行というからにはどこかに行を授けた者がいるのか。清掃という行によって、ごく少しずつであっても、着実に進んでいく。何を目指して。それは無意識ながらもどこかから導かれるものを感じているのだろうか。
喜怒哀楽愛別離苦。行ずることでこういう大波小波に掬われないように日々規則正しく精進を重ねる。それが最後のやや長い運転席の顔の場面、そして毎朝空を眺める時の爽やかな顔で描かれている。思い返すと、そういうことではなかったか、という気がしてくる。
ジンチョウゲの蕾が膨らんできた。これから厳冬期というのに。那覇を咲かせるのはまだ先だ。だが、着実に花は開く。平山も、毎朝見る遠い空に、それを思っているのだろう。
Posted by 青山拓水 at 14:43│Comments(0)
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